「職業能力開発校」とは、国が定めた職業能力開発促進法により設置された教育施設です。国・都道府県が設置することができるほか、認定を受けた団体、法人が設置している施設があります。
職業能力開発校には、大学・短期大学・学校のほかに、主に社会人に対する短期の訓練を行う施設があり、多岐にわたります。また、名称も異なり、「職業能力開発センター」や「職業訓練校」など様々です。
菓子製造については、地域の菓子協会や組合が共同で設立した法人によって運営されているものが多く、それらの協会や組合に所属する事業主に勤務している人を対象にしている場合があります。また、事業主が運営している教育施設は、従業員を対象としたものがほとんどです。
教育施設の目的によって入学資格も異なります。就学地の施設情報を調べ、よく検討しましょう。
職業能力開発校は、働きながら学べるところでもあります。事業所での仕事を実習として計上できるため、効率よく学べるという利点があります。また、菓子製造に関する基礎知識を仕事の現場から改めて見直すことができるほか、地域の第一線で働くパティシエや和菓子職人の生きた技術を実感できる貴重な場でもあります。
製菓製造業に就いたのち、技術の向上を目指したり、知識力を高めて能力をアップしたいときに、有効な施設です。そして、働きながら学ぶ場合には、一定の条件を満たす事業所に対して助成金が出ることも大きな魅力です。