中学校、高校を卒業後に製菓を学びたいと思う人が進学する学校として、最も多いのが専門学校でしょう。
専門学校の多くは、「専修学校」です。
専修学校とは、実際的な知識や技術を習得するための実践的・専門的な教育機関として、「職業に必要な能力」を養成することを目的とし、なおかつ文部科学省の定めた認可基準を満たしている学校のことです。
専修学校には、入学資格により‘3つの課程’があります。
中学卒業者を対象とする「高等課程」は、専門的な技術を学ぶために必要な基礎学習にも力を入れ、職業人・社会人としての教育が行われます。3年以上の課程を経て、授業数・履修科目などの要件を満たした場合、高校卒業者と同じく大学入学資格を得ることができます。
高校卒業者以上を対象とするのが「専門課程」で、専修学校の8割がこの課程です。より高度な専門的技術・技能の取得を目的とした教育が行われます。修業年限2年以上で、一定の要件を満たしている場合、大学・短期大学へ編入することが可能です。
そのほかに、入学資格規定のない「一般課程」があります。
製菓の専修学校には「和菓子」「洋菓子」「製パン」の学科があります。また、調理や栄養の専修学校に製菓の学科を設けているところがあります。
製菓製造の職場には、専門店があり、メーカーもあり、またレストランやホテルの厨房、カフェなどもあります。どの専修学校でも、食品関係の基礎知識を広く学ぶとともに、実技を重視していますが、学校ごとに独自の方針・方向性を持っているので、自分が進みたい道を念頭において学校を選ぶことが大切です。
製菓を学べる専修学校は全国に数多くあります。それぞれの個性をよく把握して自分に合った学校へ進学し、夢をかなえる学びを積極的に行えるようにしましょう。